近年では日本でも少しずつヴィンテージ家具が人気を集めています。
そもそもどのようなものなのかというと、独特の味わい深さやスタイリッシュさ、経年劣化などを楽しむことができるなど、たくさんの魅力を持つものに当たります。
とはいえヴィンテージ家具といっても、その他の家具との見分けがつかないという人も多いかもしれません。
ヴィンテージ家具と似ているものとしてアンティークが挙げられますが、主にデザインの特徴や作られた年代が異なります。
ヴィンテージの場合には明確な定義はなく、お店によりその基準も様々であるため、明確な特徴を説明することは不可能です。
その中でも1つの基準になる事は、アンティークと比べた場合にはシンプルでカジュアルな古いもののことを扱うことが多い傾向にあります。
アンティークと呼ばれるものの基準は作られてから100年が経過したものに当たります。
それと比べるとより現代的なデザインであることが1つの特徴と言えるでしょう。
ヴィンテージ家具の魅力や特徴には様々なものがありますが、その1つに挙げられるものとしては、最高級の木材を贅沢に使用していることが挙げられます。
木目の美しい高級材が贅沢に使われているのがわかりますが、現在では手に入れることが難しい高級木材なども使われています。
これらは古くから好んで使われてきた歴史を持つものであり、多く使われたことから数が激減してしまいました。
中には絶滅危惧種に指定されているものもあり、取引が制限されてしまっているのです。
このようなことから新たに制作することができず、手に入れることができないものもあります。
希少木材が使われているものは、その価値が年々高まっていると言えるでしょう。
そして美しい木目にこだわった作りも魅力の1つといえます。
特に上質なものとなると、丁寧に作り込まれていて、無垢材以上に整った美しい木目を楽しむことができます。
そしてなんといっても職人技光装飾も魅力の1つとなります。
凝った装飾が施されているものも多く、生き生きとした草花のレリーフやカーブを描いたしなやかな猫脚、絵付け装飾など、華やかな装飾部を楽しむことができるでしょう。
実用的に使うことももちろんできますが、鑑賞や室内装飾に重きを置いているゴージャスなデザインのものもあります。
その中でも特にぜいたくな職人技が見られるものとして輪箪笥が挙げられます。
からくりにも凝っているものが多数あり、見るだけではなく、実際に使い伝統的な作りを楽しむことができるでしょう。
そしてさらには深みのある表情で上質なインテリアに用いることができる点です。
ヴィンテージは味わい深い経年劣化が楽しめるのも1つの魅力です。
高級木材で作られていることもあり、使えば使うほど艶やかに美しく変化が見られます。
すでに何十年と使い込まれているものの場合には、細かい傷やシミがつくなど、していますが、これらが豊かな表情を作り出しているともいえます。
このようなことから部屋に取り入れるだけで、より空間を上質に、また雰囲気たっぷりに演出することができるのです。
モダンなインテリアのアクセントに取り入れるのにもぴったりでしょう。
ありふれたインテリアとは異なり、記憶に残るような印象と良い空間作りが期待できます。
そして場合によっては古い時代性や地域性を色濃く反映したデザインのものもあり、これは注目すべきポイントです。
バラエティーに富んだデザインが多く、どのような時代に、どんな場所で使われたのかが、そのものの個性として現れます。
その他にもリペアで美しく再生ができることや廃れることのない価値なども魅力です。
正しい知識を身に付けて経年劣化を楽しんでいきましょう。